だらだらミトン通信

アメリカ生活の記録、主に病気関係

日米の少年野球

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息子の野球の練習を待ちながら読んだ本。

息子と似たような性格の太郎くんを見つめる元新聞記者のお母さんの話。

共通点もたくさんあり、最後は太郎くんの成長に感動。

日米の少年野球の違いに驚いていた日々。太郎くんのように息子も悩みながら、たくましく成長していくのだろうなと思う。

私も子供の成長をハラハラドキドキしながらもどんと構えて見守れるようになりたい。

 

息子も興味を持ち私より先にこれを読んだ。

どういう感想を持ったのかは教えてくれないが、その本に書かれていた18が日本だとエースナンバーと知って今度のチームでは背番号18をリクエストしていた。

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息子は一年生の夏から日本の少年団の野球を始めた。何かスポーツをやってもらいたかったからだ。たまたま幼稚園、小学校と同じ子も入団するとなり野球がいいと入団。

 

プロ野球はなんとなく地元の球団を応援はしていたが、テレビで見るほどの興味もなく。自主練などは怒られるからイヤイヤでやる程度。

渡米するまで3年間ほぼ土日は父子1日野球漬け。

 

厳しくはないチームだとは思うが、他の習い事と比べるとお父さんコーチ達の指導は厳しく、息子は泣いたり固まったりすることも多々。

最後は旦那が監督となり私が親子関係を心配するほどだった。前にも書いたが週末の家庭の雰囲気が嫌でスクールカウンセラーに相談するきっかけとなったほどだった。

 

練習は好きではないが、試合やお友達と過ごす時間は大好きだった息子、渡米して数ヶ月経った去年の秋リーグから慣れ親しんだスポーツをすれば英語にも良い影響が出るかもしれないというわたしの思いもあり野球を始めた。

 

学校でビラをもらった地元のリトルリーグは年齢で分け初心者からごっちゃになって何チームか作りリーグ内での試合のみ。いわゆるレクリエーションチームと呼ばれる寄せ集めのチームだった。

 

試合の勝ち負けさえとくにつけない位の適当さ。ベンチではお菓子食べまくりでアメリカの話少年野球とはこんななの!と驚いたものだった。

 

子供達も手投げに滅茶苦茶なスイングと日本だったらありえない感じだが、身体能力の違いを見る。

 

やりたい子がみんなピッチャーやれるように1イニングで守備を入れ替え、コーチは沢山褒めてくれ、試合後も相手とタッチで終了、練習も一日中なんてことはなく2時間ほど、青い芝の上で伸び伸びと球を追う自由な雰囲気に軽くカルチャーショックを受けた。

 

初のリーグは2ヶ月で終了。

最後の試合後あっけなくチームは解散した。

 

秋のリーグのコーチ、マイクが息子のピッチャーとしての腕を買ってくれ(フォームなど基礎ができていてストライクがとれるからエースという扱いだった)冬もやらないかと声をかけかけてくれ、新しいチームで屋内の施設で土曜日のみ試合を重ねる。

 

そのチームはそれなりに経験者が集まった所で、対戦するチームも上手く息子も刺激があったよう。

そこでトラベルチームというリトルリーグとはまた別の入団試験を受けた選ばれしものの野球のチームがあることを知る。

 

レクリエーションチームを見て、なんでアメリカの野球は強いんだろうと不思議だったのだが、わかってなかった。上手い子はどんどん練習し競い合い腕をを磨くという別の野球があったのだ。

 

今年の夏は秋とは違うのより近くのリトルリーグに。そこも秋のリーグ同様、初心者から経験者まで年齢で区切ってチーム分け。

 

お互いのエラーで点が入るような試合ばかり。

そんな中で、隣のグラウンドで試合をする子達に目を奪われた。

 

見たこともないような速球に、首尾、気合の入った応援、気になり保護者に何年生か聞くと息子の一個上の学年のトラベルチームだという。

身体の大きさも違う。まるで大人のような身体つきの選手達。揃いのユニフォーム一式。

アメリカのスポーツの奥深さを知る。

 

楽しむのを選ぶか選手として技術を磨くのを選ぶか日本の少年野球とはまた全然違う。

 

息子もレクリエーションチームに多少物足りなさを感じているのかぼくもトラベルチームでやってみたいと言った。

 

夏のリーグが終わるとトラベルチームのトライアウトの時期となる。去年の秋のリーグに所属するU11トラベルチームと、夏よりリーグに所属すU11トラベルチームを受けることにした。またマイクが新しく監督となるトラベルチームのトライアウトに招待してくれた。

 

去年の秋のリーグのトラベルチームのトライアウトはU11だけでも100人以上参加してしていたと思う。それには落ちた。夏のリーグのトラベルチームのトライアウトの結果はまだ出てないが、マイクのチームのトライアウトに合格(そこまで強くないチーム)し、遠征の運転に不安があることを伝えると乗せて行ってあげられると言われたし、息子のことを性格、語学能力なども分かってくれているので任せることにした。

 

また、息子はマイクの息子が好きなのだ。

コミュニケーションはたいして取れないが、気を使ってくれるので信頼を寄せている。

 

今期の秋はまた夏と同じリーグに参加している。夏より人数も少ないからか(一年中同じスポーツをするのではなく秋から冬は別のスポーツをする子が多い)経験で2つのリーグに分けたよう。息子のチームは経験者ばかりで今のところ楽しそうにやっている。

 

マイクのチームは日曜午後練習、秋のリーグは火曜金曜の夜土曜の週3日試合か練習、土曜日は補習校もあると休みのない日々を過ごしている。

 

マイクのチームはまだまだ本格始動でないので、本格始動を親子ともども楽しみにしている。